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裂肛 (切れ痔)

読んで字のごとく「肛門が切れたり裂けたりした状態」のことを言います。
切れ痔が治らずに慢性化すると見張りイボや肛門ポリープが出来たり、 さらに悪化すると肛門が狭くなって便が細くなり、出しにくくなったりすることもありますので、 「たかが切れ痔」とあなどらず、初期治療が大切です。

【 裂肛 (切れ痔)の対処法 】

自己治療は禁物!痛みがなくなっても治ったとは限らない!
まずは肛門科の専門医へ!

便が硬かったり、普段から便秘がちではありませんか?
また、毎日便が出ていても出始めの便が硬いということはありませんか?
切れ痔は簡単に言うと「肛門のケガ」ですから、 傷の手当てをするように座薬や軟膏を患部に入れることにより治ります。 しかし、また硬い便が出れば切れてしまいます。

ですから裂肛の治療は便秘の治療なくして成り立たないのです。
切れ痔の治療は便秘の治療そのものなのです。
「おしりが切れたから市販の座薬や軟膏をしばらく使ってみよう。」と自己治療される人も多いですが、 大切なことは「肛門が切れないように便通を治すこと」です。

便秘の治療は人により様々です。
市販の下剤を飲めば良いという簡単なものではありません。
市販の下剤は作用が強いものが多く、 クセになったり腸に負担がかかったりしますので安易に手を出すのはおすすめできません。

便がどの部分に停滞しているかによって便秘の治療は異なります。
それを見極めた上で適切な便秘治療を行わなければ裂肛を繰り返すことになります。
裂肛を繰り返しているうちに肛門が狭くなってしまうこともありますので、 軽い病気とあなどらず、一度、肛門科の専門医を受診されて、 正しい知識とご自分に合った便秘の治療法を教えてもらうと良いでしょう。

»  「肛門科の選び方」について

【 裂肛 (切れ痔)の詳しい説明 】

肛門が切れたり裂けたりした状態のことをいいます。 硬い便が通ることによって切れることがほとんどですが、 下痢や軟便が勢いよく出ることによっても起こることがあります。
排便時や排便後の痛み、出血などの症状がありますが、中には全く痛みや出血がないケースもあります。 特に傷が古くなると痛みや出血などの症状がなくなってしまうことがあります。

ですから痛みや出血がなくなったからといって完治したとは限らないので注意が必要です。
心配であれば治ったかどうか診察で確認してもらうと良いでしょう。

■ 切れ痔の病状は次のように進行していきます。

1.初期裂肛・急性裂肛
ただ単に切れただけの状態です。この時点できっちり治すことをおすすめします。
2.慢性裂肛
傷が慢性化した状態です。傷が便に汚染され感染を起こし、 どんどん傷が深く掘れこんでいき潰瘍化します。 傷の周囲が堤防状に盛り上がって「肛門ポリープ」や「見張りイボ」と呼ばれる炎症によって生じた突起物を作ります。 こうなると保存的な治療を行っても治りにくくなってしまいます。
3.肛門狭窄症
傷の炎症が筋肉まで及んでしまって肛門が狭くなってしまったり、 裂肛が繰り返されることによって肛門の上皮がつっぱって伸びが悪くなってしまい簡単に裂けるようになってしまった状態です。 こうなると鉛筆ほどの太さの便しか出なくなったり、やわらかい便が出ても簡単に肛門が裂けるようになります。 排便のたびに冷や汗が出るほどの痛みを伴うケースもありますが、全く何の症状もないケースもあります。

【 裂肛 (切れ痔)の治療 】

できたてほやほやの裂肛(初期裂肛・急性裂肛)であれば、 注入軟膏を使用し、便通を整えれば治ってしまいます。

しかし、肛門ポリープや見張りイボなどを形成した慢性裂肛は保存的治療では治らない場合もあります。 その場合には手術治療となります。

肛門狭窄症は手術治療が必要となりますが、 人によっては肛門が狭くても全く痛みや出血などの症状もなく、 不便を感じられていない場合もあり、その場合には手術をせずそのまま経過を観察することもあります。 必ずしも全例手術が必要なわけではありません。

またいくら薬や手術で裂肛を治しても、便秘を治さなければ何度でも裂肛を繰り返すことになります。 ですから便秘の治療無くして裂肛の治療は成立しません。正しい知識と適切な治療で便秘を治しましょう。

便秘の治療は人によって違います。便秘の飲み薬も人によって合う合わないがあり、 ご自分に合った薬を見つけなければなりません。合う薬が見つかったら継続されたら良いでしょう。
もちろん、長期使用による副作用や妊娠・授乳中も使用できるかどうかは確認しておきましょう。

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